グレートドームの先生ブログの全部が、下のリンクからご覧になれます。
https://greatdome-edu.com/mit先生・先生のブログ/
2024年9月9日
サピックス偏差値60を取る準備(年長生向け)
サピックス、この大手教室が中学受験に置いて絶対とは思っていないが、上位中学校での合格実績を見る限り極めて大きな存在であることは誰もが認めるところだろう。そのサピックスで偏差値60を超すことが出来れば、首都圏において筑駒・開成以外の学校に手の届くところ迄来ていると言って良い。偏差値60といえばそう難しいと感じない方も多いかも知れないが、サピックス偏差値50(四谷大塚57〜58)は、公立小学校でクラスに2、3人いるかどうかといったところだろう。ゆえに、サピックス偏差値60は、例外的存在と言って良いのかも知れない。
小学校に入学する前後迄に、いかにこのスタート地点に立つ確率を高めるか、思いついたことを少し記してみたい。
– 本を読み聞かせる。本に関心を持ってもらい自ら本を読む習慣をつける。本を身近に置いておく。図書室のような家が理想かも知れない。図書館も上手く利用する。
– 本を音読してもらう。漢字はともかく、ひらがな、カタカナはすらすらと、良いテンポで読めるようにする。また、すらすらと書けるようにしておく。
-1〜2年生の漢字は、ある程度読めるようにしておく。
-二桁の足し算・引き算、繰り上げ・繰り下がりを含め出来るようにする。
-かけ算・割り算の考え方理解する。九九は出来れば覚えておく。
-2次元図・3次元図の理解。パズル・ブロック等に親しむ。
-時計はしっかり読めるようにする。
-思考力をつけておく。
-1年生・2年生、教科書レベルの学習に励む。
以上、思いついたことを羅列してみた。そして、注意しておかねばならないことは、小学校受験で良い成績を納めていたことからくる油断である。小学校入試の問題はパターン化されており、それらを要領良く短時間に回答することが求められており、小学校からの基礎学力と必ずしも一致するものではない。
東中野のグレートドーム、行く小学校が決まり次第、小学校就学前教育に入る(公立組は既にスタートしてある生徒もいるが)。ただ、上述したことは、小さいころからの家庭の力によるところが大きい。小学校就学前教育のみでサピックス60の世界へ到達するということでは必ずしもない。保護者の思い、教育への配慮、これらなしに例外の域には到達できないのだ。足りないところ等があれば、小学校就学前教育でしっかりサポートするといった具合だ。ただ、サピックス偏差値60、それを目指す生徒にとっては高い目標であり、一つのベンチマークであるが、到達している生徒にとっては何かを保証する数字ではなく、不安の残るやや中途半端とも言える数字かもしれない。サピックス偏差値60を取っていても、何ら安心することなく淡々と走り続けること、それが中学受験というものなのだろうか。
2024年9月6日
秋学期、始まりました
秋学期が始まりました。みなさんのスタートはいかがでしょうか。恙なく淡々と前へ進んでくれていることを願います。受験生については、都内での主要な入試まで年長生は2カ月を切り、小学校6年生・中学3年生は、約6カ月となっています。
時間というものは恐ろしいもので、当たり前ですが、まだまだ先だと思っているその出来事が確実に目の前に現れてくる。焦ったところで、良い結果が出るわけではありません。淡々と息を吸うように淡々と勉学を積んで行く、それ以外道はないと考えます。
一番先に来る小学校の入試。ここまでくると、あまり新しいものに手を付けずに、今まで学んで来たことがしっかり出来ているか、そのおさらいと、過去問・類似問題に傾注すべきと思う。その小学校によってまちまちではあるが、そもそも小学校の入試に傾けるリソースは限られており、過去の問題にはある程度のパターンがある。仮にそのパターンが薄いとしても、学校側や出題者の意図を読み解くことはある程度可能である。その意図を読み取り、それに則した問題を熟して行くことが効果的と考える。がんばっていただきたい。
年長生関連で、小学校受験組でない公立進学予定の保護者に対し言いたいことは、今この時期こそが、算数・国語・英語の学習において一番大切な時期であるということ。小学校受験組は、小学校受験があるがゆえに読み書き計算という極めて重要な勉強から暫し離脱せねばならない。この就学前の勉強を始めることができるのは、私立小学校進学組が11月から、国立小学校進学組が12月からとなる。それを待つことなく、より早くから読み書き計算を思う存分学習できるのは、公立小学校進学組の利点であることを認識して頂きたい。
東中野のグレートドーム、小学校からの合格を頂いた生徒たちが、11月あるいは12月から小学校就学前教育に切替えて、小学校1年生から2年生にかけての学習を進め、来春の小学校入学を迎える。一方で、より早くから就学前プログラムに入ることができるのは公立小学校進学組は限られている。私立進学組の保護者、ぜひ志望校の合格を勝ちとって頂き、このスタート地点に出来るだけ早く立ってほしい。また、公立小進学組の保護者には、公立小学校へ進む最大のメリットを是非にフル活用頂きたいと考えている。