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2024年07月22日
小学生の英語、どのレベルまで勉強すべきか
以前にも書いていると思うが、小学生の英語、どのレベルまでやっておくべきか、今一度おさらいしてみたい。英検が良い試験とは必ずしも思わないが、英検をベースに考えてみたい。また今回は、英語を使わないで中受する場合と、使って中受する場合について考えてみたい。
当然であるが、より一般的なのは英語を使うことがない4科目等での中受である。科目数もあり、また内容的にも大変である。上位校を目指す場合、4科目に相当に集中せねばならないことから、英語を6年生になっても習うことはかなり難しく、英語の学習は遅くとも5年末迄とする生徒が多いと思う。
では、どこまでやれば良いかといえば、ずばり英検3級である。5年末迄に中学英語履修レベルである3級を取っていれば、ほとんどの中学校で出遅れることは考えにくい。また、3級程度の力があれば、中学卒業までに2級、高校卒業までに準1級をさほど無理しなくても合格出来る。上位国公立や早慶などの入試英語は決して容易なものではなく、準1級レベルの力が必要である。これらを踏まえて逆算すれば、小学校5年末迄に3級をと言うことになる。
例えば桜蔭。4科目入試だから英語の勉強は必要ないと思いきや、実はほとんどの生徒が英語に手を打っている。桜蔭の中学卒業時、3人に2人は英検2級以上を取得している。このことから、かなりの生徒が小5迄に英検3級レベル以上の英語力を身に付けていることが推測出来る。入試が4科目だから、英語は課されていないから、英語はやらずとも良い。これは甘いと言わざる得ない。
一方、国語算数英語などでの入試もある。豊島岡は、英検を使っての算数入試も始めようとしている。レベルもいろいろあると思うが、豊島岡や慶應湘南レベルの入試に挑むのであれば、ずばり準1級が必要である。現地校に通っていた帰国生もいれば、インターやバイリンガルスクールの生徒も参戦する。帰国子女アカデミーに通う生徒も多い。よって、英語ありの入試で上位校を狙う生徒は、英語に本腰を入れねばなるまい。とはいえ、英検も準1となれば、小学生には極めて厳しい茨の道である。
グレートドームでは、英語を使って中学入試を考えている生徒は、おそらくいない。それでも、英語に真剣に立ち向かう生徒は多い。それぞれのレベルで、将来を見据え自己研鑽することが大切だと思う。英語には近道というものがなく、地道に努力を重ねる必要のある学問である。英検1級から5級、それぞれの目標に向かって日々頑張ってほしいと思う。