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2024年7月29日
早慶中学入試、男子受験生にはお得な選択!?
中学受験の偏差値を見ていて思うことの一つは、早慶校の偏差値が低いことである。サピックスの最寄り80%偏差値では、早大学院が58、早実が57、慶應が共に58である。サピックスではアルファクラスに入らなくとも、全体の上位1/4に入っていれば、かなり高い確率で合格出来ることを意味している。サピックスを基準に考えてはいるものの、大学受験、高校受験からいえば、入学はかなり容易である。
ある意味、大変魅力的ではある。ただ、この時点で国公立大学への進学を断念するという意味でもある。これをどう判断するかは、その生徒生徒、その保護者保護者の判断であり、絶対的な正解などは存在しない。早慶校に入れば、より早くから第二外国語を履修することも出来るし、スポーツや習い事などに本格的に打ち込めることも出来るだろう、高校生にもなれば、法律や会計といった将来の糧にもなり得る学問を学び始めることも出来る。ただ一方では、学力を積むことなく早慶の看板だけを背負っている生徒・OBも多い。
もう少し成績を上げてサピックスの偏差値60が見えて来れば、早稲田高校が射程距離内となる。こちらでは、半分が上位国立を目指し、目指せなかった半分が早稲田へ進むという有り難い中高だ。現役進学比率が高く、おまけに最近鉄緑会の指定校にもなっている。おすすめの中高である。ただ、このレベル迄くれば、アルファクラスの所属となり、麻布・武蔵・海城・駒場東邦といった御三家・新御三家も合格圏に入ってくる。
即ち、サピックスで60に到達出来れば選択肢はかなり増えるが、57程度でも早慶に滑り込めるということだ。ただこれは男子だけに言えることである。残念ながら女子は62程度なければ早慶中合格は難しいかも知れない。この難易度の違いは定員によるとこうが大きい。私立だから許されるのかも知れないが、学校の時代錯誤も甚だしいと言わざる得ない。また、これを許している社会もどうかと思う。
東中野のグレートドームは、日々、生徒の淡々と基礎学力の向上に努めている。基礎学力がついて行けば、その生徒の将来の選択肢はそれだけ広がるのである。